岩内、シーカヤック

横方謙三

2016年09月29日 10:30

 8月上旬の北海道旅行。前回紹介した真狩キャンプ場をベースに楽しみました。その中でも印象深い体験であった、岩内でのシーカヤックを紹介します。


 積丹半島周辺において、シーカヤックやシュノーケリング等のツアーがいくつかあり、その中でH2Oアドベンチャーさんが企画するツアーに申し込みました。8月3日(水)。早朝に真狩キャンプ場を出発。待ち合わせ場所のホテル雷田横の駐車場へ向かいました。天気予報では曇のち晴れぐらいの予報でしたが、現地に到着すると霧雨が終始続いているような状況でした。海の背後に山が迫っているこの地形であるので、元々、霧の発生しやすいのかもしれません。

 カヌーやカヤックは遊び程度で何度か体験していましたが、本格的にレクチャーしてもらうツアーに参加するのは初めてでした。
 今回、このツアーに参加したのは我が家4人だけでした。

 ここで、シーカヤックを行った具体的な場所を説明します。岩内は積丹半島の付け根の西側にあります。ニセコ連峰を西側に進んでいくと雷田岬へと至ります。今回カヌーを行うのはこの雷電岬の近くにある雷電海岸となります。それにしても、待ち合わせ場所隣のホテル雷電は、廃業しているようだし、後で調べて分かった事だけど、ここにはこのホテルをはじめ数軒の温泉宿があった様ですが、ほとんど廃業してしまって寂れた雰囲気。道外からの観光客がわざわざやってくるという場所ではありません・・・。逆に言えば穴場なのかな・・・。



 インストラクターの方はアウトドアのアクティビティを色々経験されているベテランで、ユーモアを交えながらとても丁寧に教えていただきました。

 まん丸の石がゴロゴロと転がっている、雷電海岸にカヤックを降ろし、いよいよ出発です。海岸線を雷電岬へ向かって進みます。父、母と、小1の息子で一艘。中1の娘が一艘、インストラクターさんが一艘です。思ったより波は感じませんが、それでもちょっと今日は波が荒れ気味だとの事で、我々の技量からして雷電岬の向こう側にある洞窟までは無理そうだとの事です。岬の向こう側は海が荒れているとの事。残念ですが、安全第一です・・・。


 霧雨の中、ぎこちなくではありますが、力を合わせて漕ぎます。一人乗りのお姉ちゃんの方がコツをつかんだようでスイスイと進んでいきます。左側に奇岩がせまってきます。弁慶の刀掛岩です。





 漕ぎ進むと小洞窟の入り口に到着。ここで、クラゲの様なゼリー状の透明な生物を発見(手に持っているものです・・・)。ガイドさんによるとこれはサルパという生き物で、分類的にはクラゲではなくて、ホヤの仲間との事でした。個体が帯状に連なって生息しており、長いものでは10数メートルにもなるとそうです。無性生殖で、いわばクローンのように仲間を増やすという不思議な生き物。こういう事は、ガイドさんがいないと分かりません・・・。



 子供は、すっかりサルパを捕獲する事に夢中(^O^) 海の中では1メートるくらいに連なっている姿で浮遊していますが、手に取るとすぐにバラバラに・・。でも斬り殺してしまった訳ではなく、これが個体。個体が連なっているのです・・・。不思議です・・・。


 そして、ヘッドライトをつけて洞窟の中へ進みます。ちょっとした、探検気分です・・・。


 チビは洞窟の中でもサルパ探しに夢中....。インストラクターさんの説明がなければ、普通、手に取ろうと思わんけどね・・・。


 おそらく、岬の向こう側に、もっと大きな洞窟があるのだと思いますが、このあたりで引き返す事に。


 途中、浜に上がり、名も無い滝の下で写真を撮ったりしました。





 積丹ブルーの海を堪能するという訳にはいきませんでしたが、それでも透明度の高い海だというのは分かりました。それに、霧の中の風景も幻想的でなかなかのものでありました。


 3時間程のプログラムが終了し、その後に向かったのはここ。


 ガイドさんに教えてもらいました。ウニ丼、最高です!




晴れた日の積丹ブルーの海が見たかったのと、岬の向こう側の洞窟が見たかったのが心残りではありますが、日常では体験出来ない事を家族で出来たという事にとても達成感がありました。北海道でも、この場所でこういう体験というのは、そう簡単には出来ないかなと思うし、有効に時間を使う事が出来たという事で、それなりにお金もかかりますが大変満足度の高い体験でありました(^_^)v


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