涸沢2016年10月8日(土)~10日(月)

横方謙三

2016年11月04日 11:53

 10月の3連休に涸沢へ行ってきました(^O^)
 
 元々、山歩きは好きでもう20年近くに前になりますが、妻と一緒に北アルプスや八ヶ岳へは頻繁に出掛けていました。小屋泊もしましたが、テントを担いでの登山が好きで、涸沢のキャンプ場は当時から最人気スポットであったのは言わずもがなであります・・・。子供が出来て以降も、登山の機会を伺っていたのですが、長女が登山が出来るくらいの年齢の時に長男が誕生。長男の成長を待っていよいよ・・・という訳であります。しかも泊りがけ、しかもテント泊、しかも涸沢!! という事で期待と不安に満ちた出発です。前日、帰りが夜遅い勤務であるにもかかわらず、午前1時過ぎに自宅を気合の出発。午前5時には沢渡のバスターミナルへ到着。

2016/10/8 6:05

 昔、こんな立派なバスターミナルは無かったと記憶しています。長らく上高地へも行ってなかったなぁという感慨が・・・。
 ただ、この時、小雨がぱらついており少し意気消沈でありました。ただ、この3連休が天気が良くないというのは事前に予報されていた事でありました・・・・。定額タクシー(沢渡~上高地4700円)に乗車しました。

 久々の河童橋。穂高の山々が霧に霞んでいます・・・。それも趣があってヨシ!



2016/10/8 7:09

 上高地から明神までの道程、サルを見かけました(^O^)


 明神で朝食。しかし、とろろうどんが1000円ってちょっと高い!

2016/10/8 9:06

 明神池。雨は降っていませんが曇天です。でも、明神岳は仰ぎ見る事が出来ます。



 徳沢の広場に到着。気持ちイイですね。何となく空が明るくなってきたかなと思ったら、この直後にまとまった雨が降り出しました(;_;)


2016/10/8 11:33

 雨がひどい中を徳沢から明神へ。雨の中で必死に行軍していたので、この間の写真がありません。
 いきなり、テントの中での食事の写真。チーズフォンデュであります。外は、断続的に雨が降っており、風も強い悪天候ではありましたがテント内はなかなか快適・・・。
 という事で、早朝からの行動で皆疲れて、午後7時過ぎには就寝。

2016/10/8 16:10

 山岳用ではないめっちゃかさ張る羽毛の寝袋を持ってきたかいもあり、暖かく就寝出来たのでありますが、早朝の4時頃に異変が・・・。
 息子がトイレの為に目覚め「冷たい・・・。」との声。ライトを点けると雨漏りが・・・。これは、結露とかのレベルではない!
 急いで子供達は小屋へ避難させ、テント内を撤収!
 今回、化石の様なテント、ウォーラス・オービットを敢えて持ってきたのですが、耐水性能、さすがに限界を超えておりました・・・。
 山をなめてはいけません・・・。

2016/10/9 5:32

 とりあえずテントを撤収した後、朝食を作って食べました。
 それにしても、これからどーしようか!? 天気が回復しないのであれば涸沢まで行っても意味ないかなぁ・・。
 山降りて、温泉宿にでも泊まろうかなぁと考えていたら、雨が上がりそうな雰囲気。天気予報的にも回復傾向であったのでここで決断。
  涸沢行きは決行! しかし、テントのみならず寝袋等もかなり濡らしてしまったので、テント泊はあきらめて小屋泊へ変更! 重たい荷物はここへデポしていく事にしました。

2016/10/9 6:21

 荷物を入れ替えたり整理し直したりの作業に思いのほか手間取り、息子には「早く出発しようよ!」と急かされました。・・・あれ、意外とやる気十分(^_-)

2016/10/9 9:09

 我々家族の足取りはかなり遅いのでありますが、それでも一歩一歩、確実に登っていきます・・。

 紅葉はもう終わり? というか、今年の紅葉はいまひとつ?
 葉の色付きはあまり見ることが出来ませんでしたが、こんな感じの赤い実は秋を感じさせてくれます。



 かなり苦戦したものの午後2時過ぎに涸沢ヒュッテに到着。かなり寒いんですけど、やっぱり生びーるにおでん!
 4、5年前の情報で、秋の連休の涸沢はメチャ混み・・。おでんを買うにも物凄い行列!?というような記事を目にしていたので、混雑状況が心配でありましたがそうでもありませんでした。小屋泊まりに急遽変更した為、小屋の混雑が特に気になりましたが、一つの布団に二人という事だったので、子供を含む4人家族の我々にとっては許容範囲内であります・・・。

2016/10/9 14:00
 
 久しぶりに再開したこの景色。子供達はもちろん初めて・・・。


 テント場の状況。予想した程の混み具合ではありません。当初の計画では、たぶん誰も張っていないであろう「オービット」をドーンと張って、異彩を放つという自己満足を夢見ていたので、その点は少し心残りがあります・・・。しかし、小1の息子共々、家族全員でここに来れた事で良しとしましょう・・・。



 日が暮れた後、暖かな談話室に移り、暖かい飲み物とお菓子などをつまみつつ、トランプをして時間を過ごしました。
 メチャ混みではないとはいえ、それなりの人口密度の涸沢ヒュッテでありますが、売店も談話室も、タイミング良く席取りが出来ました。これはラッキーでしたね・・・。就寝するまでここで過ごしたのでとても快適でありました。


2016/10/9 18:09
 

 翌朝。素晴らしいモルゲンロートを見る事が出来ました。全般的に天気が悪い事は分かっていたので、この景色を見る事が出来た事で、歩いてきた苦労も報われました。





2016/10/10 5:54


 朝食食べずに出発しようかと思っっていましたが、子供達がお腹が空いたというので、また売店でパンとホットミルクク、コーヒー等を購入。おかげで、涸沢の朝をゆったりと楽しめました。


2016/10/10 6:14
 

2016/10/10 6:39

 下山開始。紅葉は今ひとつでしたが、所々で秋を感じさせる風景には出会えました。




 
 初日とは大違いで、とても良い天気・・・。




 本谷橋に到着。ちょっとここで大休止。パスタを茹でて食べました。ここで大休止すると、上高地到着が大分遅くなりそうな予想ではありましたが、まあいいか・・。いまさら急いでも帰宅は相当遅い時間になりそうです・・・(^_^;)
 それにしても気持ち良い(^o^)


2016/10/10 8:54


2016/10/10 9:49









 娘が、キノコを発見する度に撮影(^_^;)










2016/10/10 12:47
 徳沢園。昔、こんなオシャレなカフェ風ではなかったような気がします。名物の高菜チャーハンとカレーライスを注文。
 徳沢も何度か宿泊もキャンプもした事がある想い出深い場所であります。宿泊時の夕食は山小屋とはとても思えない美味しさで、当時、とても感動したのですが、今はどうなんでしょうか?・・・。



2016/10/10 13:10



 それにしても、もともと山岳用でないテントや寝袋で荷物がデカかったのに、雨で濡れてさらに荷物が膨れ上がり、ザックの外側に無理やりくっつけた為にとんでもない事に・・・。


 上高地到着。午後3時半。息子が一生懸命歩いてくれた為、これでも予想よりは少し早く到着しました。ご褒美に、河童橋の売店でカッパ君を購入(^o^)

2016/10/10 15:52

 今回、計画を立てるにあたって、まず、涸沢のテント泊を念頭に置きました。たいてい、上高地から涸沢まで1日という工程でありますが、息子の体力を考えて2日目に涸沢というプランで正解でありました。涸沢でのテント泊は出来ませんでしたが、子供を連れて来ることが出来たという事で十分満足であります。「満足」って言っても、親の自己満足であって子供がどこまで楽しかったのかは分かりませんが・・・。
 ただ自分の経験から思う事はあります。私自身の親も山歩きが好きで、家族で山へよく出掛けていたのです。それも、ハイキングレベルのみならず、北アルプスの主要ルートをかなり歩きました・・・というより「歩かされた・・」と行った方が良いのかな・・・。35年くらい前に、子供連れで北アルプスを歩いている姿はあまり見かけられなかったのではないかなと思います。私には弟が2人おり、末っ子は私と7歳の年齢差がありました。だから弟は小学校低学年くらいに北アを歩いていたのだと思います。弟達は親にくっついてどこでも行く年齢でしたが、私は中学生から高校生の頃が、その家族での山歩きのピークだったので、高校生の頃には、家族で出かける事に拒否反応を出し始めていた頃でありました。それでも、今となって思えば、大人になり山歩きを再開したり、アウトドアが好きになったのは確実に親の影響があった事は言うまでもありません。子供がどう感じるか、また、いつまで親の自己満足に付き合ってくれるかは分かりませんが、ほんの少しでも「何か」を感じてもらえれば良いかなと思う次第であります・・・。、

ー追記ー
 NHKのドキュメント72時間という番組で、丁度この日時の涸沢のテント場をドキュメントしていました(^o^) 見た方います? 我が家も予定ではテント泊。だが涸沢でのテント泊は急遽取りやめ。そしてその時撮影していたとは思いもよりませんでした・・・。いや、もしかしたら撮影されていたかも・・とかいう訳ではないのだけれども、山歩き+キャンプというのが自分の原点なのだなと感じたしだいなのでありました。ただそれだけす(^_^;)

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